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『ムード・ミュージックの楽しみ』〜心の仮想空間〜

イージー・リスニングも含めたヴィンテージ音楽専門サイト!


ムード・ミュージック(ムード音楽)というジャンルを広げた初期のアーティストには、

マスター・オブ・ムード・ミュージックこと、ポール・ウエストンをはじめ、

ジャッキー・グリースン、ローレンス・ウエルクなどがおり、

日本では特に、パーシー・フェイスやマントヴァーニなどに絶大な人気がありました。

ムード・ミュージックというスタイルが完成するには、

それなりの経緯があった訳ですが、

一体この名称を誰が最初に使ったか、というのには

諸説あります。

上記のポール・ウエストンが最初に使ったと言う説や、

1950年代に日本コロムビア洋楽部の方が名付けた

造語であった等という説です。

確かにポール・ウエストンは、

ムード・ミュージックのパイオニアと呼ばれるほど

古くから、この手のスタイルの音楽を手掛け、

自身のレコード・アルバムのタイトルに

「イージー・リスニング」そして

「ムード・ミュージック」という

言葉を用いたものがあります。

 

ポール・ウエストンの初期のLPレコード。

 『ミュージック・フォア・イージー・リスニング』

しかしながら、ポール・ウエストンよりも

ずっと前から「ムード・ミュージック」という言葉を

使っているアーティストが何名かいることがわかっています。

その一人はモートン・グールド。

彼が自身のレコード・アルバムのタイトルに

「ムード・ミュージック」という言葉を副題として使ったのが、

おそらく最初か、あるいは本当に僅差で最初から数番目であると思われます。

モートン・グールド(Morton Goulld)は、

テレビ朝日系列『日曜洋画劇場』の初代エンディング・テーマに

使用されていたコール・ポーター作曲の

「So In Love (ソー・イン・ラヴ)」(ピアノは彼によるもの)を

吹き込んだアーティストで、この演奏は多くの方の要望により、

当方の復刻CDに収録させていただいております。

ちなみに1950年代の日本では「モートン・グールド」ではなく、

「モートン・ゴールド」として紹介されていました。

テレビ朝日系列

『日曜洋画劇場』初代エンディング・テーマ等収録の

『レコードのムード』(APCD-7001) より

「ソー・イン・ラヴ(So in Love)」

  モートン・グールド楽団

 まだテレビも一家に1台の時代。日曜の夜、家族みんなで

 『日曜洋画劇場』を観終えて、淀川先生の名解説。

 そして「あぁ明日は学校だぁ〜」なんていうタイミングで、

 懐かしいモノラル・テレビから流れでた、この演奏を

 覚えている方も多いのでは?(笑)

※CDの詳細を御覧になる場合は、

 ジャケット画像をクリックして下さい。

新しく作らせて頂きました

『カーテン・タイム』は、

テレビ朝日系「日曜洋画劇場」にて

昔使われていたエンディング・テーマを

ステレオで収録してみました。

流通業者へはお出ししていないため、

CDショップでは販売しておりません。

当方ショップ・ページで入手出来ます。

補足:

昭和41年10月1日より、

NET系列で『日曜洋画劇場』がスタートしました。

そして、放送から丸3年が経過した時、

つまり放送4年目に「NET-日曜洋画劇場」という

番組のレコード・アルバムが作られ、

テイチク株式会社(現:株式会社テイチク

エンタテインメント)さんより発売されました。

当時、番組で解説をされていた淀川長治さんの

ナレーションを入れ、オープニング・テーマ

およびエンディング・テーマを挟んで、

名画のテーマ音楽の数々を収録したものです。

これは番組で作られたレコード・アルバム

として発売されたものですが、

収録のエンディング・テーマは、

モートン・グールド楽団が演じる

オリジナル演奏をまねた

カバー演奏になっております。

さて、そのモートン・グールドは、1996年に82歳で亡くなるまで、

非常に多くのレコードを発表しております。彼が最初に受け持っていた自身のラジオ番組では、

クラシックからポピュラー音楽まで幅の広いレパートリーを演奏し、

その上で彼自身が、人間観察による模様をピアノで表現するという

風刺音楽のアイデアを盛り込み、高い人気を得ていたそうです。

そこで、彼が出した最初のレコード・アルバム(ファースト・アルバム)は、

それらラジオでやっていた企画(風刺音楽)を含んだピアノ演奏でした。

『モートン・グールドの音楽』(EH-175)

〜オリジナル・ピアノ・コンポジションズ〜

 

このファースト・アルバムは、2008年5月に

当方で復刻させていただいております。

モートン・グールドが初めて世に出したレコード・アルバムを

そのまま復刻した歴史的音源。音楽的経験の醍醐味が味わえる1枚です。

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像をクリックして下さい。

 

「ムード・ミュージック」という言葉を副題として使った

という彼のレコード・アルバムは、

2番目に登場したセカンド・アルバムのことで、

彼にとって最初のムード・ミュージックのアルバムになります。

このアルバムの復刻も、既に当方でさせていただいて

おりますので、詳細に御興味のある方は、

こちらをお求め願います。

アルバム・タイトルの副題には

「モートン・グールドが演奏したムード・ミュージックのアルバム」

と名付けられているのです。

ファースト・アルバムのピアノとは一転して、

今回は甘いストリングス演奏だけの構成になっております。

しかも曲目には、8曲中に3曲も、ニグロ・スピリチュアルを

含んでおり、全体的に非常にもの悲しい雰囲気作りに

なっているのが特徴で、

真の意味でのムード・ミュージックの元祖といえます。

パーシー・フェイスよりも、

マントヴァーニよりも、いち早くストリングス・ムードで

試みている、この古典名作を聴かずして、

ムード・ミュージックは語れないでしょう。

モートン・グールドのセカンド・アルバムを復刻したCD

『ストリングスの夕べ』(EW-149)

 もの悲しいストリングスの調べが夕闇に木霊します・・・ 

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像を

 クリックして下さい。

マントヴァーニといえば、戦前はタンゴを中心に

演奏していましたが、

1951年からストリングス・スタイルの演奏に変更し、

「弦の滝」と愛称されるまでに優美な華麗さを持つ

楽団として、大変有名になりました。

ムード・ミュージックがお好きな方には、

知らない方などいないほどの存在ですね。

その「弦の滝」と愛称される演奏手法で有名に

なったのは「シャルメーヌ」という曲ですけれども、

大部分のみなさんが、お耳にされているものは、

手法の効果をより楽しませるために、後に録音されて

いるもののはずです。

『ベーシック・ムード』に収録のものは、

本国イギリスで最初に作られたバージョンの

レコード(写真のSP盤)で、同年発売の

アメリカのドーナツ盤とも聞こえ方が随分違います。

彼のこの演奏は、当時イギリスでヒット

しなかったようですけれど

この一流楽団のオリジナル・レコードは、

当時のイギリスのラジオでも流れたはずです。

マントヴァーニ楽団の原点ともなる録音。

貴方様は、お聴きになったことがありますか?

『ベーシック・ムード Vol.1

     (EH-194)

 上記マントヴァーニの貴重なSP盤の

 音源がお聴きになれます。

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像を

 クリックして下さい。

マントヴァーニの復刻CDは、世界中で沢山発売されておりますため、

当方ではレコード・コレクターによる少々マニアックな選曲で、

幻のシングル・バージョン「ラモーナ」をはじめとした

レコード・コンサートをイメージした復刻CDを作らせていただきました。

ちなみに、この企画のCDは、当方が世界初。

珍しくて素晴らしい作品の数々が楽しめます。

『マントヴァーニ・レコード・コンサート』(LC-117)

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像をクリックして下さい。

ストリングスで、

ヨーロッパの横綱がマントヴァーニなら、

アメリカの横綱はパーシー・フェイス

と言ってもよいでしょうか。

甘いストリングスを派手に使ったスタイルで

「ロマンスの女神」と呼ばれるのが

パーシー・フェイスの演奏です。

 

しかし、モートン・グールドのように

自身のラジオ番組で活躍していた

初期の頃のパーシー・フェイスは、

また違った魅力を持っていて、

ちょうど、その頃の初期の演奏を

収めたのが

『パーシー・フェイスのソフト・ライツ・

アンド・スウィート・ミュージック』

というアルバム。当方でも復刻CDを

作らせてもらっております。

ここでは格調高いシンフォニック系の

演奏が楽しめます。

美しいストリングス演奏になる前

段階とも言うべきでしょうか。

『パーシー・フェイスの

 ソフト・ライツ・アンド・スウィート・ミュージック』

         (EH-155)

ラジオ番組で人気絶好調の時代に録音された作品。

彼のラジオ番組で、こんな音楽を放送していたのかと

「音楽的経験」による感動あふれる名演です。

どの演奏も格調高く、古典的なアメリカン・ムードをたっぷり、

お楽しみいただけることでしょう。

※CDの詳細を御覧になる場合は、

 ジャケット画像をクリックして下さい。

また、彼のファースト・アルバムは、

何とラテンものです。

記念すべき彼の第一号アルバムも

復刻CDで御用意させていただきました。

こんな軽快な演奏が、

当時のラジオでも流れていたんですね。

名品です!

 

パーシー・フェイスの数ある名演奏の中でも、

御本人が作曲されて、

御自身でも気に入っていると言っていた

名品があります。

それは「永久の概念」という印象的な曲。

通好みの演奏ではありますが、

パーシー・フェイスに

御興味のある方には、ぜひ聴いて

頂きたい作品です(笑)

『パーシー・フェイスのフィエスタ・タイム』

        (EH-148)

パーシー・フェイスの記念すべきファースト・アルバムに、

当時のSP盤1枚を加えた歴史的ラテン・ムードの名演。

印象的なアレンジが、いつまでも心に残ります。

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像をクリックして下さい。

『ベーシック・ムード Vol.2

        (EH-195)

パーシー・フェイス楽団の「永久の概念」をはじめ、

ジャッキー・グリースンの初吹込み録音、

デヴィッド・ローズ楽団の「宇宙の神秘」など、

貴重な作品の数々を収録しています。

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像をクリックして下さい。

1976年5月、

主無しパーシー・フェイス楽団追悼公演に

来日して指揮をした大御所デヴィッド・ローズも

彼と同じくストリングス演奏のスターでした。

作曲したヒット演奏には「ストリングスの休日」が

有名ですけれども、宇宙の広大さを電子音楽で表現した

アメリカ映画『禁断の惑星』のテーマもあります。

左の写真のオリジナル・レコードは、当方

復刻CDの『ベーシック・ムード Vol.2』にて

お聴きになれます。

ムード・ミュージックの基礎時代、とりわけ音楽ビジネスの

システムを確立させた大御所ローレンス・ウエルクは、

歴史観点から避けては通れない人物です。

いくつかの意味で「シャンペン・ミュージック」と

呼ばれていた彼は、

さまざまなスタイルの音楽を何でもこなし、

まさしくムード・ミュージック、イージーリスニングの

開拓者のひとりでした。

テレビ王ともいわれたジャッキー・グリースンと同じように、

人気音楽テレビ番組を持っていて、後輩の育成も含め

ここにはとても書ききれないほどの偉業、経歴を持っています。

楽団テーマ曲は「バブルス・イン・ザ・ワイン」。

日本でのムード・ミュージックの土台を作った一人でもあります。

『ベーシック・ムード Vol.1(EH-194)

 上記ローレンス・ウエルク楽団の貴重なSP盤音源がお聴きになれます。

 

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像をクリックして下さい。

そのテレビ王、ジャッキー・グリースンは、

テレビの世界から有名になったアーティストです。

TVタレント、映画俳優として活躍する傍ら、

美しいレコード・ジャケットを伴って、

夢見るような、数々のムード・ミュージックの

名盤LPレコードを作っています。

彼のレコードは、スロー・バラードなどを中心に、

ゆったりとした演奏の作りになっていて、

長時間の演奏ができるLPレコードの特性を

活かしたものとしても大成功しました。

ジャッキー・グリースンのレコード・デビューは

大ヒット・アルバムの『Music for Lovers Only』

であると思っている方もいらっしゃるかも

知れませんが、初吹込みは当方の復刻CD

『ベーシック・ムード Vol.2』にて

御紹介させていただいた「少女とは何か?」です。

この録音と同じようなものを、後にキャピトル・

レコードにもアルバムとして吹き込んでおりますが、

当録音が、彼の初吹込み、芸術の原点であります。

ちなみにジャッキー・グリースン楽団のテーマは、

『レコードのムード(Vol.4)懐想の夜』に収録の

「メランコリー・セレナーデ」です。

写真は1953年に10インチ(25cm)盤として発売されたもの

ですが、後に8曲加えて30cmLPとしても出ています。

また、この10インチ盤と、次作の10インチ盤を

組み合わせたLPが、1956年1月に米ビルボード誌(最高で)

7位を記録しています。

『ベーシック・ムード Vol.2 (EH-195)

 

ジャッキー・グリースンの初吹込み録音や、

彼のヒット・テレビ番組のテーマ曲も含め、

貴重な作品の数々を収録しています。

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像をクリックして下さい。

原点といえば、

前記マントヴァーニではありませんが、

フランク・プゥルセルのデビュー曲

「ライムライト」の初バージョンを

どれだけの方が聴いているか、ということにも、

私は問題を投げかけたいと思いました(笑) 

フランク・プゥルセルはフランスのアーティストで、

若き日のポール・モーリア、レーモン・ルフェーブルも

この楽団に在籍していたことがあります。

城達也さんがパーソナリティをされていた時代の

『Jet Stream (ジェットストリーム)』

(現:東京FMキー曲のラジオ番組)のオープニングに、

フランク・プゥルセル楽団の「ミスター・ロンリー」

が使われていましたね・・・ 

まぁそれはともかく、

「フランク・プゥルセル楽団」として、

ストリングス楽団を立ち上げた時の最初の吹込みが、

デビュー曲の「ライムライト」でありました。

既にストリングスで成功を収めた

イギリスのマントヴァーニ調の

ムード・ミュージックを本国フランス人向けに

提供しようとされた、こころざし第一号演奏の

「ライムライト」。

ぜひ心に留めておきたい名演です。

 

写真左のドーナツ盤(EP盤)は、

フランク・プゥルセル楽団の初シングルと

セカンド・シングル・レコードをカップリングした、

初EP盤です。

シングル盤にはジャケットがありませんけれど、

EP盤には彼の写真を使ったジャケットが付属しています。

『ベーシック・ムード Vol.2 (EH-195)

フランク・プゥルセル楽団の初シングル音源「ライムライト」なども

収録した、貴重な復刻CDです。

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像を

 クリックして下さい。

甘いムード・ミュージックとはまた違った雰囲気を持ち、

風変わりな演奏で、スパイスのようにミステリアスな刺激を

与えてくれるエキゾチック風な作品も多く発表されています。

その創始者であるレス・バクスターは、既に1940年代に

テルミンによる風変わりなアルバムを作っておりますけれど、

後に『土人の音楽』というジャングルの様相を描いた

アルバムの中の『静かな部落』という曲のヒットで、

日本にも当時紹介されヒットしています。

このようなミステリアスな(ある意味で意味不明な)ムードの

アルバムは、1960年代前半まで流行があったようですけれども

当時は一部のマニア中心に聴かれていた様子で、

レコードはあまり知られていないものが多いのも特徴です。

既にいくつかは、当方の復刻CDにも入っておりますけれども

今後さらに紹介させていただけましたらと思います。

『ベーシック・ムード Vol.2 

      (EH-195)

レス・バクスターの代表作「静かな部落」を

ファースト・バージョンのLP音源で

収録しています。(上記写真は、後に発売さ

れた45回転の組み物アルバム)

※CDの詳細を御覧になる場合は、

 ジャケット画像をクリックして下さい。

『レコードのムード Vol.0 2

     (9-0008)(復刻版)

レス・バクスターの「静かな部落」と同じアルバムに

収録された「石の神」のショート・バージョンが、

お聴きになれます。

※CDの詳細を御覧になる場合は、ジャケット画像を

 クリックして下さい。

それから、あまり知られていないアーティストでも、

大きな仕事をしていることもあります。例えば

「ムーン・リヴァー」(オードリー・ヘプバーンの映画

『ティファニーで朝食を』の主題曲)などをヒットさせた

ヘンリー・マンシーニ楽団の演奏で、

「ピンク・パンサーのテーマ」を御存知でしょうか。

ドリフの探偵コント?なんかにも、しばしば登場した

イントロのサックスが有名なやつですね。

あのサックスは、ヘンリー・マンシーニによって起用された

かつてのプラス・ジョンソン楽団の主、プラス・ジョンソン

自らが演奏しているのですが、そんな視点からも

鑑賞すると、また違った楽しみが開けてくると思います(笑)

『ベーシック・ムード Vol.3(EH-197)

プラス・ジョンソン楽団から、ジョン・ガート、ジョージ・シアリング・クインテット、レイ・マーティン、ケン・グリフィン、レイ・アンソニー楽団にネルソン・リドル楽団ほか13のアーティストのオリジナル曲を収録した貴重盤です。シネラマ映画『世界の七不思議』から、タク・シンド作曲の部分も収録!

※CDの詳細を御覧になる場合は、

 ジャケット画像をクリックして下さい。

          ☆

ここでは代表的なアーティストを中心に御紹介しましたが、

実際には星の数ほどの有名楽団が活躍しています。

欧米でレコードをある程度出していても、

日本のレコード会社とのつながりがないために、

あるいは契約の関係から、我が国では紹介もされずにいたような

一流アーティストも沢山おりました。

有名無名はともかく、当時活躍していた一流のアーティストを交えた

御紹介は、今後、様々な復刻CDにて、させていただきます。


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