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(2007年4月4日 トップページ記載分より) 日比谷駅(東京都千代田区)に面した「三信ビル」が取り壊しになるそうです。 日本で初めてソフトクリームとハンバーガーを 紹介したというお店「ニュー・ワールド・サービス」・・・ 三信ビルに最後まで残っていたお店です。 昨年6月末、古いレコードによって、私はここに導かれることになるのでした・・・
もう何年も前、何気なくネットを見て回っていたら、 あるリサイクル店が、SPレコードをオークションとして、 まとめて売りに出しているのを発見しました。 邦楽、洋楽と別けて、「まとめて」というのが 5つ位あった気がします。4畳半ほどの広さの場所へ 無造作に並べられたSPレコードの写真が 数枚掲載されているだけで、曲名やアーティスト等の 情報は何も書かれていないのです。 それも、「ノークレーム、ノーリターンで」と。 普段の私なら、別に何も思う事無く忘れてしまうと 思うのですが、何故か、気になって、 邦楽と洋楽のそれぞれ1つずつに 入札を申し込んだのです・・・ 数日後、洋楽はダメでしたが、邦楽は最低入札価格 (スタートの値段)で落札しました。 後に私の家に、それらが届きましたが、 たしか12月のクリスマスから31日の間の 忙しい時期だったので、とりあえずは梱包をといて 廊下の押し入れにしまったまま、数年が過ぎてしまいました。
そのままになった理由は、落札したSPレコードの・・・ ほとんどは「ゴミ」・・・だったんです。 大きな傷だらけで、ひび割れているのや、欠けているものばかり。 きっと、店で捨てるような、どうにもならない 売れ残りを集めて、「まとめ売り」で出したのかも知れません。 レコードって、燃えないゴミの日なんですよね。 1ヶ月に1度しか収集日がないので面倒だなぁって(苦笑)
廊下の押し入れのSPレコード、片付けなければ・・・ そう思い続けて、ようやく重い腰を上げたのが昨年の5月頃。 カビ汚れだけでなく、ひび割れ、欠けたSPレコードなんて、 よっぽど貴重盤でない限り、ただ持っていても 仕方がありません。心を痛めながら少しずつ捨てました。 その中に、10枚組のマスター原盤が入っていました。 通常のプレスして作る一般のレコードではなく、 磁気テープがマスターテープとして使用される前に 使われていた記録盤の一種です。 タイトルは『広東語の会話』・・・ 鑑賞しないですよね(苦笑) この記録盤はレクノホン製で、円盤状にしたガラスに、 道路のアスファルトのような色をした何かを 塗ってあるものです。処分するには、たちが悪い・・・ でも、びっくりするほど状態良く残っておりましたし、 世界に1枚しかないレコード原盤なので、 もし関係者が見つかったら、お渡しして差し上げようと 思ったものの、記録年月が昭和16年8月ですよ(笑)
保存していても仕方ないし、袋から取り出して 砕いて捨てるか、それとも・・・ レコードの袋には、「関西学院文化部支那語班」という ハンコが押してあったので、とりあえず関西学院の ホームページから、お尋ねのメールを送る事に。 私のメールが、もしジャンク・メールと処理されるか、 あるいは、そんなレコードに興味なしと返事あれば 捨てることにしました。 でも、ためしにヤフー・ジャパンの検索窓に、 レコードにあった「黄頌徳」と入力してみると、 1件だけ・・・・? ウォンウィンツァンさん(ピアニスト、即興演奏家、作曲家) のページに・・・ そこには彼のお父さんの名前であると。
結局私は、関西学院と、ウォンウィンツァンさんの 両方とメール交換をすることになり、双方から 「そのSPレコードが欲しい」と言われてしまいました。 もし私がウォンウィンツァンさんの立場だったら、 若き頃の父親のレコードが出て来たとすれば、 やっぱり欲しいと思うでしょう・・・ ということで、 私はウォンウィンツァンさんに、このSPレコードを お渡しすることに決めました。
SPレコードを再生できる環境にないということで、 私がこれを録音して差し上げましょうと言ったものの 実は冷や汗ものだったんです(苦笑) というのは、前記書きましたが、ガラス板の上に 何か塗装をして、そこに音溝を刻んでいるレコードのため、 もしこの塗装面を針でひっかけてしまうようなことがあると、 ガラスからベロリと塗装面が剥がれ落ちてしまう 心配があったからです・・・ 一部に針飛びがあったものの、約65年前の録音を 無事に拾い出すことが出来、音楽CD用のマスターを作りました。 SPレコードの原盤と、そこから起こしたマスターCDを持ち、 昨年6月末、三信ビルの「ニュー・ワールド・サービス」へと 向うことになったのです・・・
ウォンウィンツァンさんと御家族の方々は このSPレコードの発見を本当に喜ばれた様子で、 私もすごく嬉しくなりました。 マスターCDを作り、SPレコードと供に、 ウォンウィンツァンさんへお渡ししたことにより、 このSPレコードへの私の責務は果たしました(笑) 御本人様と御子息のウォンウィンツァンさん、 そして御家族の方々のもとへ、SPレコードは 無事に渡って幸せだったと思います。
後に、ウォンウィンツァンさんは、お父様についての 文章を書かれ、ホームページに掲載したいと私に メールして下さいました・・・が、そこに私のことが!! もう恥ずかしくて仕方ありません(苦笑) なので、私はウォンウィンツァンさんに 掲載は恥ずかしいと、ずっと渋っておりました。 でも、ついに三信ビルの閉鎖が決まってしまいましたので・・・
「さとわミュージック」さんのホームページ http://www.satowa-music.com/index.html
の中の「ワールド・ルーム」<21歳の父からのメッセージ>にて書かれています。 http://www.satowa-music.com/word.html
私の事について書かれている部分は、恥ずかしいので どうか読み飛ばして下さいね(お願い) m(_ _)m
関西学院には、ちょっと申し訳なかったですが、事情をお話しし、 そのマスターCD2枚と『レコードのムード』を1枚お送りしました。
☆ ☆ ☆ ☆ 2007年9月記載 日本語jpドメイン「ムード.jp」を取得しました。 もし、ブックマークや検索エンジン(YAHOO! JAPAN 等)を使わずに、当サイトを 御覧になるには、ブラウザのアドレス欄に以下のように 入力していただくと、御覧になれます(笑) よろしければ、お試し下さい。 ただ、日本語jpドメインに対応していないブラウザもあるようですが・・・
http://ムード.jp ☆ ☆ ☆ ☆ 昨年、ソニー・ミュージックさんが、紙ジャケットの復刻CDを 製作するにあたり、原盤レコードを当ショップ・ページで 購入してくださったことがありました。 そして先日、当ショップ・ページで購入くださった LPジャケットを元にして製作された紙ジャケットCDが、 ソニー・ミュージックさんより発売されました。 私は何もかかわっておりませんけれど、 お知らせまで (^^; | ||
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